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あかりクリニック
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ピル外来

低用量ピル(OC)とは

ピルとは本来、卵巣が排卵の時に出す女性ホルモンを、一定用量の薬として、一定期間、飲む(内服する)ことによって、排卵を抑え、子宮頚管粘液の分泌を減少させるので、精子の侵入を阻止し、妊娠しにくい状態を作ります。また子宮の内膜の増殖を抑えるので、生理の経血の量も減らすことができ、生理痛の軽減にもつながります。
従来の中・高用量ピルはホルモン量がより多かったため、気分が悪くなったり、むくみなどの不快な症状、さらには血栓症といった副作用の率が高かったのですが、低用量ピル(OC)はホルモン量が以前のピルに比べて少ないため、従来の避妊効果を維持しながら、副作用の軽減に考慮し、安心して使用できるようになりました。

基本3週間、1日1錠ずつ飲み続け、残りの1週間を休薬期間とします。
また、種類によっては毎日飲む習慣をつける目的で28錠タイプもあります。
最後の7錠はホルモンの含まれない錠剤(プラセボ錠)です。
どちらも28日ごとに新しいシートを開始し、飲み続け、規則正しい生理周期をつくります。

低用量ピル(OC)は近年では避妊のほかに、女性のからだによい利点があることが知られ、次のような用いられ方がなされることもあります。

  • 月経痛の緩和あるいは月経を順調な状態にする(月経困難症、月経不順)
  • 体調やメンタル面の安定(月経前症候群:PMS)
  • ニキビの改善、美容のツールとして使用(大人にきび)
  • 婦人病疾患発症の予防など(子宮内膜症、子宮体癌、卵巣癌の予防)

正しく飲み続けることで排卵を抑制し、決まった量の女性ホルモンを一定期間内服することによって、女性ホルモンの大幅な変動が起こらないため、心身の体調安定につなげることが可能となります。この作用を利用し、月経前症候群:PMSの改善に役立てます。
また、月経に似た出血(消退出血)が起こりますが、通常よりも量が少なく、痛みを少なく抑えられます。この作用を利用して、月経困難症、子宮内膜症の治療と予防に役立てます。